宮城県石巻市 菓子の三平 の ポンポコタヌキ(320円) です。
石巻駅北側出口から徒歩5分とかからないところにある「菓子の三平」。創業70年という結構な老舗です。店内は奥に和菓子、入り口側に洋菓子が並んだショーケースが置かれています。そのショーケースの最下段に、来客を迎えるような雰囲気でたぬきケーキが数匹、鎮座していました。
現在のご主人、三澤英年さんは仙台にあったパンとケーキの有名店「ひらつか」で修行されたとのこと。このポンポコタヌキもひらつかで作られていたものだそうですが、「菓子の三平」なりのアレンジで元々アーモンドだった尻尾をコーヒークリームに変えているそうです。ひらつかは2000年に入って無くなってしまいましたが、かつてのひらつかのケーキをご存じの方はもしかしたら懐かしいと感じるケーキがあるかもしれません。
コーヒークリームの尻尾
では。
さっそく。
さくっと一刀両断。
カパッと開いて
はい断面図。
コーヒーバタークリームがみっちり詰まった上半身と、クリームとスポンジが層になった下半身とのバランスが大変美しい。たぬきケーキはクリーム部分とスポンジ部分の割合が重要で、クリームが多いと甘すぎたり、スポンジが多いと物足りなかったり、さらにはバタークリームで形を作っているようなところはバランスを取れずに崩れてしまったりと、実は結構気を使う作業のようです。このポンポコタヌキの見事な断面図、素晴らしいですね。
石巻市は東日本大震災で甚大な被害を受けました。「菓子の三平」も津波の被害に遭い、店舗兼工場は1.6mの津波に飲まれ、店内はグチャグチャ、かまどに収まっていたはずの小豆を煮るための釜(クド)も浮いて外れて落ちているような状態。
営業再開の目処が全く立たない中、声を掛けてくれたのは市内の他の菓子店。アルバイト的に手伝ったり、「菓子の三平」の名前を残すために観光物産展などのイベントでジャムを作って販売していたそうです。
そんな折、被災した店舗内の片付けをしていると、近所の人から「早く帰って来て。他に行ってやろうとか思わないで」と声をかけられたとのこと。今までも近所の人たちから助けられてきたこともあり、地域のお客さんに求められていると感じた三澤さんは、グループ補助金などを利用して2013年12月に同じ場所でようやく営業再開することができたそうです。
石巻でのたぬきケーキの復活は、地元の人たちの助けがあったからこそです。これからも人々に支えられて石巻にたぬきケーキが永く棲みつきますように。
参考:希望へむかって!いしのまき(石巻コミュニティ放送の音声ファイル)
ポンポコタヌキ 320円
菓子の三平
石巻市駅前北通り1丁目4-26
Tel: 0225-22-0635
営業時間: 9:00~19:00
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お久し振りです。甲府のガトーフクダヤさんを紹介した名無しです。
返信削除実は今徳島に来てるのですが、偶然ハレルヤさんのポンポコに出会いました。
まだお召し上がりになってませんょね?
土台は珍しいドライフルーツ入りの固めのケーキでした。
ピンクのイチゴと、コーヒー味のじいさんもありました!
嬉しくて報告したくなりました。
お腹いっぱいでも、ポンポコは食べちゃうんですょね。
あっ、ガトーフクダヤさんでサイン本拝見しましたょ。
明日は高知です。
ポンポコに出会ったら又報告させて下さいね。
ハレルヤさんのたぬきは有名ですよね。カラフルで家族設定があるやつ。
削除名物として完全に根付いちゃってるので無くなることはまず無いかなぁと思ってます。
高知だと四万十市の山彦のたぬき。ドラマに出演したことがあるにくい奴です。