全国たぬきケーキ生息マップ

2014年9月3日水曜日

たぬきちゃん @ 【閉店】チロル(大阪府大阪市)



大阪府大阪市長居「チロル」の「たぬきちゃん」です。


訪問したのは6月。「行ったら作ってなかった!」ってことの無いように、事前に電話をして確認したんですが、普段夏場は作っていないけど予約でなら作りますよ、とのこと。願ったり叶ったりですので予約して作ってもらうことにしました。

さて当日。長居駅近くの商店街、停めてある自転車の多くに傘を固定するアタッチメントが装着されているのを不思議に思いながら(地元で見たことないよ)、角にある洋菓子店「チロル」を訪ねました。


たぬき予約してた松本ですが…と伝えると、ご主人が奥から箱を持ってきました。

「いやあ、器量悪くて申し訳ないんだけどねえ」「もう一回作り直したいんだけどねえ」

と言うご主人に奥様らしき人がツッコミを入れていきます。

奥:「お客さんに器量悪いもん渡したらあかんやん。なぁ、ちょっと写真撮らして。ホームページに使うから」
主:「いやいやでも器量悪いしやな」
奥:「いいから箱から出し」
主:「出したら崩れるて」
奥:「いいから!写真撮るから!」
俺:(うわぁ、本物だあー!)

生まれも育ちも東北の端っこな自分にとって、目の前で繰り広げられるとても素人とは思えない年季の入った夫婦漫才を初めて目の当たりにして大感激。

チロルは1971年開業だそう。開業と同時にたぬきケーキも作っていたようです。ルーツ、というか師匠は豊中にあったお店とのことですが、今はもう無いそうです。

会計を済ませ、近くの公園に移動して実食タイムです。


他店との違い、分かりますでしょうか。全身がチョコレートで覆われてないんです。顔だけにチョコを使っているたぬきは、カップケーキであることが多いんですが(紙カップで支えないと倒れやすいため。いや、逆にカップケーキで作ろうと思うと顔しかチョコが使えないため、かも)、こちらは一応自立しています。
一番下はロールケーキ、その上にクリームの層、一番上がチョコレートの顔、という作り。チョコで覆われていないその姿、言わば、全裸です。珍しいなぁ。


というわけで。


グサッ


真ん中の層がクリームなので、顔を刺すと沈むのです。これも他では見られない、チロルだけの特徴かもしれません。

土台はロールケーキ

前述のとおり、夏場は注文がない限りは作らないそう。確かにショーケースには「たぬきちゃん」のスペースはありませんでした。本来のたぬきちゃんは生クリームで作られているそうですが、今回は少しでも溶けにくくするためにバタークリームを使って作ったとのこと(この点について予約時点で確認ありました)。
これは是非とも冬場に行って、通常のたぬきちゃんを見てこないといけません。近いうちに再訪します。

ところで近くにあった公園が尋常じゃないくらいに汚かったので、市長は都構想とかわけわかんないことやる前に足下なんとかしたほうがいいと思いました。

追記:2018年2月25日
この日、突然閉店するという情報をもらって、忙しいかなぁと思いつつ居ても立っても居られず電話。事実でした。ご主人、79歳とか80歳とかだったと思うので、仕方ありませんよね。「本(たぬきケーキめぐり)を読んで来る人結構いたよ」とおっしゃってくださって嬉しかったです。
長い間、お疲れ様でした。


たぬきちゃん
大阪府大阪市住吉区長居3丁目2−22
営業時間: 9:30~20:30


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2 件のコメント:

  1. 先日お店に伺ったらたぬきケーキが並んでいました!!嬉しかったです(^^)
    写真を写してもいいですか?ってお聞きしたらトレーをわざわざ出してくださって写しやすい様にしてもらいました
    たぬきケーキもシンプルだけど美味しくてまた食べたいな~って印象でした。

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  2. このケーキ屋さん何度か前を通ったけど買った事なかったんで
    今度買ってみます。
    ところで長居公園は関西でも有数の大きな公園です
    整備が行き届いてないのは二重行政でこういうきめ細かい行政サービスが
    上手くいってないからなのです
    つまり、ひとつひとつの公園を綺麗にしようと思っても大阪には
    大小あわせてたくさんの公園があってキリがありませn
    こういう問題をまず根本から改革しようというのが大阪都構想なのです
    少しでも「わけがわかって」頂ければ大阪市民として幸いです。

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