2024年9月1日日曜日

タヌキショート @ 花月堂松尾製菓(北海道滝川市)

北海道滝川市 花月堂松尾製菓のたぬきケーキ「タヌキショート」です。

滝川市は北海道中部、空知総合振興局する街で、札幌と旭川のほぼ中間に位置します(いまだに「総合振興局」にピンと来てませんが)。滝川駅から蔵前通りという道を10分ほど歩くとたぬきケーキの生息地「花月堂」に到着します。

店内に入ると正面のケースに早速たぬきケーキを確認。名前は「タヌキショート」(お隣には柴犬をモチーフにした「柴ちゃんケーキ」も鎮座)。

タヌキショート外観はしかく種で頭部はバタークリーム、耳はアーモンドスライスです。胴体はやや直方体気味(個体差あり)、スポンジは三層重ねられています。おそらくスポンジの上に頭部を作ってからチョコがけ(チョコ付け)しています。

私が花月堂を知ったのは10年近く前、同じくたぬきケーキを追い求めていた方から届いた「北海道に生息するたぬきケーキのいくつかは滝川の花月堂がルーツ」という情報でした。それをきっかけにSNS上で花月堂の松尾社長とやり取りが始まり、何年か前の 志たあめや たぬきケーキまつりコラボセット にもご協力いただき、花月堂のタヌキショートもそこで初めて捕獲しています。

そういう感じで交流はあったものの、訪問できたのは今回が初めて。たぬきケーキは極力現地で捕獲すべきだ。

花月堂松尾製菓は元々は菓子を仕入れ販売するところからスタートし、その後二代目(先代)が実際に和洋菓子を作るようになります。店にたぬきケーキが生息しだしたのは恐らく昭和40年代ですがルーツ的なものはなく、どこかで見聞きしたものではないかとのこと。同じ頃、製菓材料問屋を通じて修行させてほしいという依頼が道内各地から寄せられるようになります。ここで修行した職人が家業を継いだり独立したことで、花月堂のたぬきケーキに似た種が道内に生息するようになりました(焼き菓子でも同じ名前のものを作り続けているお店もあります)。

なお、花月堂出身で現在もたぬきケーキの生息地になっているところは、稚内 菓子夢工房くどう、遠別 北川誠菓堂、せたな ちとせ桜井商店、広尾 パティスリー・ウエダ(未訪問)です。基本的にどこも花月堂に似たたぬきですが、ちとせ桜井商店のたぬきはさんかく種で形から違います。これも確認にまた行かないとだなぁ。

一方で、浦臼の 織田菓子舗/アンデルセン(閉店) に生息していたたぬきケーキは外観は似ていましたが、花月堂とは関係ありませんでした。これは某ラジオ番組きっかけで松尾社長に確認しましたし、更に勤めていた職人さんにも繋いでいただき違うことが確認取れています。

色々と興味深いお話を伺うことが出来ました。ありがとうございます。また伺いたい。

ところで訪問時に地元のコミュニティFMの番組に出演、生放送で15分くらい喋ったのですが、ここ見てる人で聴いた人はいるんでしょうか。


(捕獲日:2024年7月15日)

タヌキショート
花月堂松尾製菓(Web

住所: 〒073-0036 北海道滝川市花月町3丁目6−6
電話番号: 0125-22-3162
営業時間:9時00分~18時00分
定休日:水曜日

0 件のコメント:

コメントを投稿