北海道遠別町 北川誠菓堂のたぬきケーキ「タヌキ」です。
遠別町は札幌から北に車で3時間半ほど、北海道の日本海側にある町です(稲作の北限地って看板あったけど、こんな気候変わったらもっと北上するんじゃないか)。たぬきケーキの生息地、北川誠菓堂があるのは町内の中心(隣の区画に役場と郵便局)。稚内まで続く国道232号線沿いでもあり、お店の前の車通りはそこそこあります。
お店のショーケースに並ぶ多様なケーキや和菓子・焼き菓子の中にたぬきケーキがいました。名前は「タヌキ」。プレートの隅にかわいいたぬきのイラストが添えられています。
タヌキはアルミの銀紙とグラシン紙?クッキングシート?で覆われいて、少しだけ顔を出してこちらの様子を伺っているかのよう。かわいい。
お店の始まりは定かではありませんが、初代(先代)は第二次大戦中に国の要請で戦地に向けて饅頭などを作っていたらしいので、恐らく創業は80年~90年くらいだと思われます。現在の店主は二代目で、修行先は滝川市にある花月堂松尾製菓。道内のいくつかの菓子店では問屋から花月堂を修行先として紹介されており、花月堂で作られていた和洋菓子が引き継がれています。たぬきケーキもその一つで、道内に今も生息するたぬきケーキのいくつかは花月堂がルーツとなっています。
北川誠菓堂の「タヌキ」は花月堂と同じく「しかく」。外見もほぼ一緒ですが、長く作っているとクセみたいなものが出てくるもので、北川誠菓堂のほうが若干耳の間が離れる傾向にあるみたい。
割って食べてみましょう。フォークを入れると全体的にやわらかい(暑さのせいとは別に)。胴体部分にはバタークリームの層が二層、スポンジも単純にスポンジのみではなく、なんか甘酸っぱくも感じたので柑橘系の何かを入れているのかもしれません。このあたりは北川誠菓堂になってからのアレンジと思われます。
遠別町は人口二千数百人の小さい町で、場所的にもそうそう通るところでもないと思いますが、近くを通った際は一度立ち寄ってみてください。なんかいいぞ(あと北川誠菓堂の隣にあるメルヘンってレストランがすごい良さそう)。
定休日:不定休
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