全国たぬきケーキ生息マップ

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2013年12月6日金曜日

タヌキさん @ 【閉店】サンローザ(東京都西東京市)


東京都西東京市「サンローザ」のたぬきケーキ「タヌキさん(280円)」です。


西武新宿線、西武柳沢駅から歩いて3分ほどのところにある「サンローザ」。たぬきいるよ、という情報は掴んでたものの、何度か足を運んでも出会うことができませんでした。今回はどうかなぁと思って訪れたところ…


いたー!【タヌキさん】だ!
ショーケースの中に2匹、若干そっぽを向いていますがたぬきケーキです。やっと会えた!
お店の方に撮影の許可とたぬきケーキを探している旨を伝えたところ、「これちょっと形が崩れちゃってるし、作りなおすから明日また来れない?」とのこと。それであればということで翌日再訪することにしました。

次の日の午後、再度サンローザを訪れます。お店の中に入ると昨日とは違う光景に驚きました。



作りすぎー!ショーケースがタヌキさんだらけになっていました(というか前日のたぬきと形が違うぞ)

店主の杉本さんは今年72歳。長崎県島原のご出身で、長崎市で和菓子屋やカステラ屋に勤めたあと上京。阿佐ヶ谷 マロニエ、中野 凱旋、新橋 ボナールで修行したのち、1975年にここ柳沢に店を構えたそうです。そんなサンローザに創業からいる【タヌキさん】。雪だるまタイプのたぬきケーキですが、体が若干平べったい。1体1体表情が違っていて、私が持ち帰ったたぬきは意地悪そうな表情で睨んでいました。


店主のご好意で店の奥の作業場に入ることができました。甘い匂いがほのかに漂う部屋の壁には材料の発注伝票に混じって近所の幼稚園・保育園からの納品依頼が貼られています。そういえば幼稚園のイベントでケーキを食べた記憶をおぼろげながらに思い出しました。都会の子供達はいろいろなところのケーキを食べているとは思いますが、幼稚園で食べたサンローザのケーキのことはきっと記憶に残るんじゃないでしょうか。

「でも、とにかくこのところはシベリアばかりで…」
【シベリア】とは、2013年夏に公開されたジブリ映画「風立ちぬ」で主人公の堀越二郎が食べていたお菓子です。元々は大正から昭和にかけてよく食べられていた一般にあるお菓子ですが、映画公開の数ヶ月前にジブリの方が来て大量に買っていったという話が新聞などでも紹介されていました。映画公開後にはシベリアを買っていく方が後を絶たず、お店を訪れたときもショーケースの半分はシベリアで埋まっていました(お店を訪れたのは2013年9月下旬)。

このボリュームで100円って安いな。

「時代に沿ったケーキを作る余裕も設備も無いけど、今あるケーキをこれからもずっと作り続けるつもりです」と杉本さんはおっしゃっていました。30数年前から延々と作り続けられてきたたぬきケーキやシベリアは、私達が初めて食べたときの記憶を呼び起こしてくれます。「甘さ」や「美味しさ」を作り続けたケーキ屋は、年月が経つにつれてお客さんに「懐かしさ」をも提供するようになります。これって他の業種ではなかなかありません(飲食店やおもちゃ屋も品揃えによってはそうかもしれませんが)。
あんまり考えがまとまってませんが、店主との雑談でいろいろ考えさせられました。とにかくずっと続けて欲しいと思います。

というわけで近くの東伏見公園に来ました。子供達に見守られながらタヌキさん、いただきます。




体はコーヒークリームのロールケーキでできていて、チョコの甘さとバランスがとれています。
サンローザはほんとによかったなぁ。絶対また行こう。


追記:2014年2月11日
東京に行く用事があったので、サンローザに寄ってみました。この日は休みだったのをすっかり忘れていたのですが、行ってみたらたまたま仕込中で店を開けていてラッキーでした。
前回訪問のあとに作る始めたという「ミニタヌキさん」は、生クリームでのたぬきケーキに挑戦したもので、中にいちごがまるまる1個入っていました。



驚いたのはシベリア。通常のもの以外に、よもぎ、マロン、かぼちゃ も作ってみたとのこと。

中央やや右側に倒れているのが「季節限定 よもぎシベリア」 1個100円

店長の杉本さん、御年74歳ですよ。ここに来て攻め始めました。今後も楽しみです。長生きしてください。

追記:2018年3月21日
2018年3月21日を以て、サンローザは閉店となりました。
「お店、3月で閉めることにしたんだよ」と店主の杉本さんに言われたのが2月に訪れたとき。年齢もあと少しで80歳、さすがに引退することにしたとのこと。パンを卸していた幼稚園等には閉店の予告をしていたものの、店頭での告知はなし。私にも「当日まで内緒にしておいてね」とクギを刺されてました。通常の閉店時間を過ぎたので情報公開。

3月18日に東京に行く用事が出来たので、事前に電話で伺う旨と最後となる食パン1斤と「タヌキさん」を注文しました。お店に伺うと閉店4日前ながらいつもの様子の杉本さん。奥に通され「飲んで!」と冷蔵庫からコーヒーやらお茶を何本も出してきます(いつもの流れ)。昔いた店の話から今度住む街の話など、時折訪れるお客さんに対応しながら1時間くらい話しました。

貼られていた私の注文と引っ越しに向けた荷作りの心得

そういえば食パンとタヌキの注文だったよね、と持ってきたのは3種類の食パンとタヌキさん6匹。最後だからあげるよ!と杉本さん。私、訪問するたびにいろんなお菓子貰ってたんですが、人が良すぎ。サービスしすぎです。でも、お金を受け取ってくれる感じでもないので、お返しに2月に訪問した時に撮った写真のアルバムを渡しました。

2018年2月11日 18時頃の写真

結果いただくことになってしまった3斤の食パン

2月に訪問したとき、「杉本さんの写真撮っていいです?」と伺ったら、快くOKをもらいました。撮る前に帽子をどれにするか少し悩んでいたのが可笑しかったです。渡したアルバムはそのときの写真を収めたもの。杉本さん自身の写真と、店内の写真を十数枚。受け取った杉本さんは「今は別に悲しくないんだけど、たぶん何年かあとにふとアルバムを見たら泣いちゃうかもね」とぽつり。



ショーケースに鎮座する「タヌキさん」。


それじゃあまた、とお店を出て、最後のサンローザのタヌキをいただきます。場所は近くにある東伏見公園。私が最初にサンローザのタヌキを食べた場所です。前に食べたベンチでは高校生カップルがいちゃいちゃしてたので別のベンチで。





2018年3月21日、1975年に開業したサンローザは創業43年で閉店となりました。
杉本さん、長い間お疲れ様でした。


タヌキさん
サンローザ
住所: 東京都西東京市柳沢1丁目1−27


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3 件のコメント:

  1. 初めまして、ヤッフーのトップから来ました。

    私は現在50歳ですが、幼少のころに住んでいたところ
    は都営団地の中にできた新興住宅地だったせいか
    ケーキ屋さんというものはありましたが
    こういうたぬきケーキは見たことがなかったです。

    というかこの写真を見るまで存在自体を知りませんでした。

    このお店、2駅先の地元ですがこんなものを売っているとは
    知りませんでした。
    お店は知っていたけど、2駅先の地元に引っ越した時は
    すでに大人だったので中に入ったことがなかったのです。


    近い内に行って、たぬきケーキを買ってみたいと
    思います。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。
      Yahoo!に載ってました?なんだろう。

      たぬきケーキは生活圏の商店街で作っていなければ存在を知らなかったりしますので、
      知ってる人と知らない人の温度差のあるケーキだと思います。
      ぜひともたぬきケーキを味わってみてください。

      削除
  2. こんにちわ。私は53歳。結婚するまで西武柳沢に住んでました!パチンコ屋さんの隣に(笑)。
    サンローザさん、すごく懐かしいです。
    先日朝のテレビ番組でタヌキケーキが今、話題だと。で昔、よく食べたなぁって話しても、まわりは、何?それ?でした。
    昔ながらのケーキ屋さんなら買えるかと思ってましたが、なかなか売ってない!
    で、サンローザを検索したら、タヌキケーキ、シベリアでサンローザは大変なことになっていました!
    まだまだ、元気に営業されていて嬉しいです。
    柳沢の商店街、昔はにぎやかでした!
    なんか今はシャッターおりているお店多くてさみしいです。
    今、実家はひばりヶ丘ですが、ちょっと遠回りして、絶対、シベリアとタヌキケーキ買って帰ります。いびつが逆に楽しみだったりして(笑)
    店長ともお話したいです。ずっとお元気でいてほしいです。
    色々情報ありがとうございました!
    とても懐かしかったです!

    年をとって、子供時代の住んでた所をぶらっと一人で歩いてみたいなぁって思うようになりました。私にとってそれが、西武柳沢です!
    巫女さんのバイトしていた東伏見のお稲荷さんも行ってみたいと思います!

    すみません、一人で盛り上がってしまいました。
    色々ありがとうございました!

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