2014年7月2日水曜日

たぬきのケーキ@簸上堂(島根県雲南市)


島根県雲南市 簸上堂(ひかみどう)の「たぬきのケーキ(310円)」です。


島根県東部の山間にある街、雲南市の簸上堂を訪ねました。

私がこのお店を知ったのはつい最近、SNS上で誰かが「簸上堂でたぬきケーキ売ってた!」と呟いたのがきっかけ。初めて聞くお店だったので事前に電話で予約してから伺いました。

簸上堂は昭和22年創業で現在のご主人で3代目になるそうです。主に和菓子を製造、販売していたお店でしたが、先代の頃から洋菓子が増え、今では洋菓子をメインに製造しています。


こちらのたぬきケーキ、実は1ケ月ほど前に復活したばかり。先代は作っていたそうですがいつの間にかいなくなったものを、現在のご主人が復活させたんだそうです。作ってみたら評判は上々、「懐かしい!」と買い求めるお客さんが多いとか。

「たぬきケーキ探してるんですよ」と、ご主人にミニコミを渡したところ、「ああっ!知ってる!」と、指名手配犯を見つけたかのような反応。ミニコミを持った状態で写真を撮られるなどしました。なんか最近知名度が上がってきたのか、写真撮られるケースが増えてきました。

島根のたぬきケーキ事情が分からないので、いろいろと伺いました。現在作っている店舗は大体私も把握していましたが、かつて「白バラ牛乳」が作っていろんなところに卸していたとのこと。「白バラ牛乳」はお隣鳥取県琴浦町にある大山乳業農業協同組合が生産、販売している牛乳のブランドで、中国地方では親しまれているそうです。
地元の製パン業者が作るケースはありましたが、乳業業者が作るケースもあるんですね。「白バラ牛乳」が気になったので、その後飲んでみたんですが濃い目で美味しかったです。

さて、簸上堂の「たぬきのケーキ」を食べてみましょう。
簸上堂のご主人に「このへんでどこかベンチのあるところってあります?」と尋ねると、教えて頂いた場所は「八俣大蛇公園」というところでした。そう、雲南市にはヤマタノオロチ伝説が数多く残ってるんですよね。

ベンチにたぬきケーキを置いてみます

ベンチの正面ではヤマタノオロチとスサノオノミコトが対峙しています。
緊迫感ありますが構わずにたぬきケーキを食べることにします。


フォークで割ったら目を見開いたような表情に



中身は生クリームでした。以前はバタークリームで作っていたそうですが、復活に際し生クリームに変えたとのこと。ただ、生クリームを使ったたぬきケーキの作り方が分からなくて、いろいろ試行錯誤したんだそうです。そして出来上がったこのたぬきケーキ、ミルクの風味が強く、個人的には大変好みでした。

こちらのたぬきは通年で作ります?と伺ったところ、「絶滅させるわけにはいかないから作るよ!」と心強いお返事をいただきました。雲南市とその周辺の皆さんはぜひとも足を運んでたぬきを捕獲してください。


たぬきのケーキ 310円
簸上堂
住所: 島根県雲南市木次町新市76
電話: 0854-42-0347
定休日: 日曜日
営業時間: 8:00~19:00


より大きな地図で 全国たぬきケーキ生息マップ を表示

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